2014年11月30日、東京都表参道にある東京ウィメンズプラザのホールで開催された「ひきこもりUX会議」。8人のプレゼンターを一人ひとつの記事で紹介し、多くの方にインタビューもさせていただきました。連載記事の第4弾は、小林博和さんです。
※イベントの様子については、こちらの記事をご参照ください。

小林博和さん

4.小林博和さん(ひきこもり不登校支援の会運営)

小林さんは、弟・貴裕さんが撮影したドキュメンタリー映画「home」で、実際にひきこもっている時の様子をカメラで撮られた元当事者です。会場では、登壇の前に「home」の一部始終を上映。小林さんが家族に向かって大声で怒鳴ったり、モノに当たるなどするシーンが映されました。
映像に続いて壇上にあがった小林さんは、ひきこもっている時との映像とはまるで別人のように、はっきりした口調で来場者に語りかけました。
「映画『home』は最高の出会いだった」と話す小林さん。貴裕さんの撮影が外に出るきっかけとなり、その後「home」は全国でも話題に。小林さん自身も上映会に参加し、そこで来場者と話すことも「出会い」になっていると言います。 現在は塾講師をしている小林さんですが、生徒は不登校生が多いとのこと。そこでは授業だけでなく、ひきこもり同士だから分かり合える出会いの場も提供しているそうです。
小林さんにとっては、今ここで話していることも大事な出会いの場。講演中には何度も「人生を切り開きたいと思っている人は、ぜひ私のところへ話をしに来て欲しい」と発信し、来場している当事者に「出会い」をきっかけにすることを促していました。

【他のプレゼンターの記事】
①岡本圭太さん
②丸山康彦さん
③石崎森人さん
⑤林恭子さん
⑥勝山実さん
⑦川初真吾さん
⑧恩田夏絵さん

ひきこもりUX会議公式サイト

「訊いてみた。」の最新記事