2014年11月30日、東京都表参道にある東京ウィメンズプラザのホールで開催された「ひきこもりUX会議」。8人のプレゼンターを一人ひとつの記事で紹介し、多くの方にインタビューもさせていただきました。連載記事の第7弾は、川初真吾さんです。
※イベントの様子については、こちらの記事をご参照ください。

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7.川初真吾さん(一般社団法人コヨーテ(東京都)代表理事)

掲げられたテーマは「狩猟民族論」。ひきこもりとは無縁どころか、対極にある言葉に思われるかもしれません。川初さんによると、大昔の「狩猟民族」は狩りをするため、全身の感覚を研ぎ澄ませていた人たち。現代の中にも、あまりに感覚が繊細であるため、社会のあらゆるノイズを不快なものと受け止めてしまう人たちがいると言います。こうした性質を持つ人が自分の身を守るために「ひきこもる」のではないか、と話しました。川初さん自身は「ADHD」(注意欠陥・多動性障害)と診断され、大事なことほど先延ばしにしてしまうとのこと。ひきこもりの人が持つ気質に、共感するところがあるようでした。
こうした持論から、川初さんは次のような支援の提案をします。「普通の会社に行く」というような話はいったん置いておく。ひきこもりの方々は他の人以上に繊細な感覚を持っているのだから、得意なことに集中して取り組んでみてはどうだろうか、と。
例として、萩本欽一さんが社会に適応できない人たちを集めて「パジャマ党」という団体を結成した話を引き合いに出します。ここで萩本さんは「こうした人たちを集めて食わせられるの?」と聞かれ「彼らが僕を食わせてくれるんです」と答えたそうです。
川初さんも支援者という立場ではなく、当事者の感性の鋭さを社会的な活動に生かし、自分の生活を支えてほしい。「食わせてくれる人がいたら、声をかけて!」と語りました。

【他のプレゼンターの記事】
①岡本圭太さん
②丸山康彦さん
③石崎森人さん
④小林博和さん
⑤林恭子さん
⑥勝山実さん
⑧恩田夏絵さん

ひきこもりUX会議公式サイト

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