2014年11月30日、東京都表参道にある東京ウィメンズプラザのホールで開催された「ひきこもりUX会議」。8人のプレゼンターを一人ひとつの記事で紹介し、多くの方にインタビューもさせていただきました。連載記事の第8弾は、恩田夏絵さんです。
※イベントの様子については、こちらの記事をご参照ください。
2014年11月30日、東京都表参道にある東京ウィメンズプラザのホールで開催された「ひきこもりUX会議」。8人のプレゼンターを一人ひとつの記事で紹介し、多くの方にインタビューもさせていただきました。連載記事の第8弾は、恩田夏絵さんです。
※イベントの様子については、こちらの記事をご参照ください。
恩田さんは小学校2年生で不登校となり、リストカットやひきこもりも経験。小学生の時から「納得できないことに体が動かなかった」といいます。「三角形の面積を求める計算式」を習っても役に立つこととは思えず、学校との距離が離れていくばかりとのことでした。それでも、社会はあらゆるルールを課していきます。学校にいくこと、遅刻をしないこと、空気を読むこと、仕事をすること……。こうした規範についていけず「もう自分は社会に戻れない」と思っていたそうです。
「20歳までに死のう」と考えていた恩田さんは、高校卒業後にピースボートが運営する船での世界一周へ旅立ちます。ファッション雑誌を見て何となく応募したもので、これが人生最後の旅のつもりでした。しかし、900人も乗る船で約3ヶ月も旅を続けるうち、いろいろな人がいろいろな形をして生きていることに気づきます。様々なバックグラウンドを持つ人たちとの出会いを通し「人生をつくり直すことができた」と振り返りました。
2010年に「ピースボート・グローバルスクール」を開き、参加者が船旅の中で生きた経験をできるようサポートしている、という恩田さん。「生きづらさ」を抱える若者たちとともに船旅を続け、2014年には100名の卒業生を送り出しました。
いまはまだ、『ここはこうしたほうがよかったかな』『もっとこうすればよかったな』と思うことが思い浮かんでいます。
ただ、当事者のなかでは有名な方でも、支援者・ご家族からするとまだ知らなかった方々をご紹介・繋げられたことには、手応えを感じています。
「ひきこもりUX会議」自体はひとつのイベントだと思っているので、ここからどんなものが生まれるのか、変化していくのか、というのを“手応え”として楽しみにしています。(「UXイベント」の今後も含めて)
すでにたくさんの方がひきこもり問題に関して企画や支援をしていますので、これまでにないアプローチを模索したいと、個人的には思っています。
たくさんあるので、今後のUXイベントで表現していきたいと思います。
【他のプレゼンターの記事】
①岡本圭太さん
②丸山康彦さん
③石崎森人さん
④小林博和さん
⑤林恭子さん
⑥勝山実さん
⑦川初真吾さん
※ひきこもりUX会議公式サイト