アミューあつぎ外観写真

2014年12月22日、ひき☆スタは厚木市にある「神奈川県央地域若者サポートステーション」(以下、県央サポステ)を取材させていただきました。最寄り駅は小田急小田原線の本厚木駅。駅から5分ほどの大きな商業ビル「アミューあつぎ」の5~8階までが市民交流プラザとなっており、7階の一角に県央サポステがあります。駅から建物までは地下道も通っているため、雨の日でも濡れずに来ることができます。
「地域若者サポートステーション」(以下、サポステ)は、厚生労働省と地方自治体が協働し、働くことに悩みを抱える方の職業的自立を目指す支援事業。利用者はキャリア・カウンセリングやさまざまなセミナーを無料で受けることができます。
県央サポステは、2014年の4月に開所したばかり。サポステでは具体的にどのような支援を受けることができるのか。そして、面談に訪れた際の実践的なシミュレーションなど、突っ込んだところまでお話を伺うことができました。

ツーショット

取材に応じてくださったのは、県央サポステの所長である村田さん(写真右)と、総括コーディネーターの高橋さん(同左)です。急きょ実際のセミナーの様子を見せていただくなど、こちらが理解しやすいように尽力してくださいました。お二人とも数多くの利用者のカウンセリングを担当されており、慣れた様子で話しやすい雰囲気を作ってくださいました。 2回連載となる前編は、県央サポステの利用状況について、そして初回面談の様子についてです。初回面談はシミュレーションの様子を交えながら、詳しくお伝えします。

利用者数やサポート体制について

――県央サポステが開設されて約9ヶ月経ちます(2014年12月22日当時)が、1日の利用者数はどれくらいでしょうか?

現在までの登録者数は220人。その中で1日に訪れる方は、10~12名だと思います。利用者の中には、ひきこもり経験を持つ方もたくさんいらっしゃいますよ。
利用者の男女比率は、男性が7、女性が3くらいとなっています。セミナーの一つであるパソコン講座では、男性が1、女性が9と比率が逆転しますね。

――登録された方がサポステを利用する頻度は、どれくらいになりますか?

1週間に2回いらっしゃる方もいますし、1ヶ月に1回、という方もいます。利用者さんの好きなペースで来ていただく形ですね。但し、原則6ヶ月の登録期間を設けております(延長可能)。長い間ご利用がない方にはこちらから連絡をする場合もあります。

――スタッフは何名いらっしゃいますか?

相談員や臨床心理士、セミナーの専任講師、事務スタッフ含め11人になります。

――1人の利用者に対して1人の担当者がつくという形でしょうか?

そうですね。1人で40人近くを担当している相談員もおり、他の相談員も数十名の利用者さんを担当しています。

――県央サポステはご家族の方も相談できますか?

ご家族の方もご利用いただけます。まず親御さんが見えて、ご本人がこちらに来られるかどうかを相談されるケースもありますね。 ご本人と親御さんがご一緒にいらっしゃる場合、ご本人はなかなか本音を話せません。その場合は、どこかのタイミングで親御さんに席を外してもらうこともあります。

予約からはじめの面談まで

――初めて利用する方は、どのような予約の方法がありますか?

電話予約になっています。県央サポステに見学に訪れて、直接予約される方もいらっしゃいます。

――はじめの面談では、どのようなお話をしますか?

面談は基本的に、社会に出て仕事に就くことへの悩みや思いを、自由に話してもらう場になっています。人それぞれ状況が違いますから、まずは利用者の方に安心して自由にを話してもらいたいと思っています。もちろん、はじめから話をするのが難しい方もいらっしゃいますので、無理のない範囲でスタートしています。
また、サポステとは何か、利用のルールについて、そして担当者といっしょに支援プログラムを作り、それぞれの目標に向かって、一歩ずつ進む、また、働き始めてからもこちらを利用することができる、といった説明を聞いていただく流れになります。

そして、2回目からが本格的なカウンセリングになります。

理想としては、このカウンセリングで「◯ヶ月後にこれができるといい」といった目標を作りたいですね。まだ目標のない方にはカウンセリングを通じて目標を一緒に考えたり、ご本人の今の段階に応じたセミナーへの参加を勧めるなど、こちらから提案させていただく場合があります。

就職活動できるようであれば一緒にハローワークへ訪問し、求人を探すこともあります。まだ本格的な就職活動は・・・・というステップであれば、サポステ・セミナーを受けてみませんかといった提案をさせていただく場合もございます。

面談のシミュレーション

本格的なカウンセリングがスタートするという、利用2日目の面談。実際にどういった形で行われるのか、ひき☆スタのスタッフが体験しました。

面接1

本日担当いたします高橋と申します。よろしくお願いします。

――よろしくお願いします。

先日、サポステについての説明があったかと思いますが、何か不安や疑問点はありますか?

――どのくらいのペースで来なければいけないか伺いたいのですが。

それはご本人にお任せしています。週1回でも大歓迎ですし、逆にそれが負担になってしまうのであれば月に1回でも大丈夫です。もしお一人で決められないのであれば、私と一緒に決めていくのではどうでしょうか?

面接2

――次の予定がないとズルズルいってしまう気がするので、相談して決めていければと思います。

分かりました。よろしくお願いします。

面接3

写真は、面談時に記入するシートと、個人情報の取り扱いに関する同意書。


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面談シート裏面。入力内容は、カウンセリングや仕事を探していく際に役立てられる。


――面談シートの持病の欄に「アトピー」「喘息」といった項目がありますね。

持病によってできない仕事を見極めるために設けてあります。例えばアトピーの方の場合、飲食関係はアトピーを悪化させる恐れがあるので就労は難しいですよね。我々が知らないところで不向きな職種を提案してしまうとご迷惑がかかる場合がありますので、事前に把握しておきたいと考えています。

また、我々には守秘義務が課せられますのでご本人の個人情報や面談中の内容について、親御さんであってもお話することができません。しかし、ハローワークに紹介する際などの例外はありますのでご注意ください。その時は必ずご本人の同意を求めますのでご安心ください。

【編集部より】
次回の後編では、カウンセリングやセミナーといった利用者へのサポートについて、そして就労先についてお伝えします。また「ひき☆スタ」利用者からいただいた質問についても伺いましたので、どうぞお楽しみに。
県央サポステへのアクセスや利用方法、そして最新のセミナースケジュールについては、以下の公式サイトをご参照ください!

県央サポステ公式サイト

【取材リポート】県央サポステで訊いてみた。【後編】

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