ko_doむむ、むむむ……。




suzu_doこーちゃん!今回は「ブラック企業」についてまとめるのよ!そんなところで新聞読んでないでこっち来なさい!




ko_niyariだから、今その情報を調べてるところなんじゃないか~。




suzu_rakuあら、それはごめんなさい……。さすが我が弟!しっかりしてるう♪




ko_niyariあった!この古い新聞。「ベイスターズのブラックス選手、ハマの夜空へホームラン」。やっぱりブラックスの名前を見ると胸が踊るな~。




suzu_ai(どうでもいい……)さて本題に戻りまして。ここ数年「ブラック企業」という言葉をずいぶん聞くようになったわよね。ニュースを検索しても、たくさん出てくるの。




ko_doそれだけ世間の関心が高いんだね。たしかによく聞く言葉だけど、どういう会社が「ブラック企業」にあたるのだろう?




suzu_aiブラック企業には現在のところ明確な定義はないようね。「ブラック企業」の著者でも知られるNPO法人POSSE代表・今野晴貴さんのブログによると、ブラック企業という言葉の持つ意味は「正社員の変化」にある。若年労働者が次々にパワハラと長時間労働で鬱病にさせられ、過労死・自殺の事件が起きているけれども、こうした問題は正社員の「使い捨て」が背景にある。単に法律を犯している企業だけの問題ではなく、その本質には社員の「使い捨て」を可能にしてしまう社会構造があるのね。




ko_ki「パワハラ」「長時間労働」……よく聞く言葉だけど、具体的にはどういった状況のことを指すのかな?




suzu_kiそれでは、まずは「パワハラ」について、同じく今野晴貴さんの著書「マジで使える労働法」から一部を紹介するわね。


【パワハラの実例】
・「『こんな働きぶりじゃあ、地方に飛ばしちゃうよ』と言われました」(32歳・男性・営業職)
・「『君は残業して、朝まで残ってやっても当然だもんな』と無茶ブリをされました」(29歳・女性・システムエンジニア)

ko_ai上司からすると何気なく言っているのかもしれないけど、言われた方は傷つくような言葉だね。




suzu_aiそうね。だけど「どの言動がパワハラだ」というふうに、具体的に規定する法律がないため、グレーゾーンが広いのも特徴なのだそうよ。




ko_doふむふむ。それでは「長時間労働」はどうかな?




suzu_ai「◯時から◯時まで」と会社ごとに決められている労働時間を超えて働くことね。本来、決まった時間を超えて働いた場合は「残業代」が支払われなければいけないのだけど、法律を無視して適切な賃金を払わない企業があるみたい。




ko_aiいわゆる「サービス残業」というものだね。




suzu_ai「長時間労働」の問題は「働き過ぎ」にも関係があるそうよ。国は、残業時間を月45時間以下とするよう努めることを呼びかけている。そして、月100時間または2~6ヶ月平均で月80時間を超える残業は、健康障害のリスクが高まると指摘しているの (http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/05/dl/h0520-3b.pdf)。しかし、それを大幅に上回る過重労働を強いるケースがあるのよ。




ko_aiなるほど~。自分の健康にも害を及ぼす可能性があるとなると、気にせずにはいられないね。




suzu_aiさらに問題なのは、ブラック企業を辞めることに気持ちをすり減らしてしまい、精神疾患を患うケースね。




ko_ai会社の中で行き詰まってしまうと、簡単に辞めることができず一人で悩みを抱えてしまうんだね。




suzu_aiもしブラック企業を辞められたとしても、次の仕事を探すエネルギーを奪われてしまい、次の行動に移れない。以前こーちゃんがつくった書評「ドキュメントひきこもり」でも、長時間労働のためにひきこもりとなるケースがあったし……うーん、悪循環だなあ。。。




ko_aiそれに、企業が相手では自分一人で抗議したり是正を求めるのが難しい。。。




suzu_do何を弱気なことを言ってるの!!




ko_doはっ!(今日はなぜか強気だな。。。)




suzu_ki自分の入った会社がブラック企業だと気づいてからも、ちゃんと対応策があるのよ。神奈川県の作成したリーフレット「過酷な働き方をさせられていませんか?」 には、以下のような方法が紹介されているわ。


・パワハラは録音やメモで記録に残す
・サービス残業は、出勤と退勤時間をメモする

ko_doむむむ?パワハラの録音は最近のニュースでも見たけど、メモでも大丈夫なの?




suzu_winkそうなの!パワハラでなく、サービス残業を強いられている場合も、メモは証拠として「法的な」効力を持つんだって!内容だけでなく、日付や時間や場所、それに相手の名前など具体的に書くと、なおその力を発揮するようね。




ko_niyariふむふむ!しかし、その後はどうしたらいいのかな?パワハラや過重労働を強いられた場合、相談できるところはあるの?




suzu_raku「かながわ労働センター」では労働に関する相談窓口が用意されているのよ。「弁護士労働相談窓口」「女性のための労働相談窓口」といった様々なサービスを無料で利用できるんだって。先ほど紹介したリーフレット「過酷な働き方をさせられていませんか?」に、各種窓口への連絡先が掲載されているよ。




ko_raku働き方やケースに応じて、専門の窓口が用意されているのは心強いな~。




suzu_ki一人ひとりの力で、状況に応じた対応策を取ることができるのよ。何より、不当な扱いを受けても泣き寝入りしない、という姿勢が大事ね。




ko_kiこれから就職を考えているけど、もし入った会社がブラック企業だったら……。と思っている人もたくさんいるよね。「対処法がある」「自分にも味方がいる」ということを知っておけば、もしもの時に冷静に行動できそうだな~。でも、できることなら仕事を探す際にブラック企業かどうかを見極めたいよね。




suzu_winkそれでは、ブラック企業を見分ける指標を確認しましょう!ブラック企業対策プロジェクトのサイトでは、以下のような企業に要注意!と記載しているわよ。


<1>新規学卒社員の3年以内の離職率3割以上。
<2>過労死・過労自殺を出している。
<3>短期間で管理職になることを求めてくる。
<4>残業代が固定されている。
<5>求人広告や説明会の情報がコロコロ変わる。

ko_kiふむふむ。企業名を検索するだけで確認できそうなものもあるね!ハローワークなどの求人媒体でもデータをチェックできそうだなあ。このサイトでは、もっと詳しいブラック企業の見分け方など、様々な小冊子をダウンロードできるんだね。




suzu_rakuまた、最近では学生などのアルバイトに対して残業代不払い、休憩時間の不付与、不合理な罰金の請求、パワハラ・セクハラの放置などといった違法行為をする「ブラックバイト」の存在も取り沙汰されているのよ。ブラックバイト被害者の相談を受けているブラックバイトユニオンのサイトには「ブラックバイトチェックシート」があるので、こちらも参考にしてね!


【参考資料】
・ブラック企業 今野晴貴 文藝春秋 2012年
・マジで使える労働法 今野晴貴 イースト・プレス 2009年
・ブラックバイトユニオン http://blackarbeit-union.com/

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