最近、NHKのしたっぱという番組を見ていて思った。
バーを借りて、カウンターの中に、女の子二人と、カウンターの外にいろいろ話をきく芸人と街で「あ
なたはしたっぱですか?」とか質問して連れてきた一般の人が出演していた。
一般の人が、いろいろしたっぱエピソードをきかれて、語るそんな番組だった。
それで、殴られるとか怒られる、そしられる、理不尽なエピソードを笑顔で語るのを聞いていて疑問に
思った。
私は、こういうの真正面に受け止めて、悩んでしまうが、なぜこの人たちは、笑顔で話していられるの
だろう??
自慢にしか聞こえないのはなぜだろう??
心が強いとか根性論とかこういうのを笑顔で語る人って、ハラスメントって言って現代社会で問題に
している中でも、平気で得意げでかたるよね。自分の苦労話というか、サクセスストーリーというか。
結局、負の連鎖っていうか、弱い者たちが夕暮れさらに弱いものを叩くを再生産しているだけだと思う
のですが、みなさんは、どう思いますか??
私は、こういう風には、笑顔で語れない。自尊心ぼろぼろになるし。
私は、プライドが高いのでしょうか。傷つきなれてないだけなのでしょうか。弱いのでしょうか。悔し
いし。納得できない。もやもやします。
(一部ブルーハーツの歌詞より引用)
神奈川県 電車電車(投稿日:2017年10月18日)
気が合いますね。
私もこういった話は苦手です。
こういうテレビ番組を心穏やかに視聴できる人は、『これから待ち受けるであろう苦難に決して負けない、という固い決意をしている若者』か『自分も若い頃は苦労したけど振り返ればいい思い出だな、と当時を懐かしむ中年』のいずれかだと思います。
要は、ここのサイトに訪れるような人に向けて作られていないんです。
ですから電車電車さんが「疑問に思った」としても、それは電車電車さんがずれている訳ではなくて、自分に向けて作られていないだけと考えて下さい。
最近のテレビは、「なんか納得できないな。おかしいな」と思ったらすぐにチャンネルを変えた方が良いですよ。
そうしないと、本来自分が抱え込まなくてもいい問題を考える羽目になってしまいます。
辛い経験があったから成長できた、今の自分がいるというのは、典型的な生存バイアスです。
生存バイアスというのは例を上げれば部活での体罰に耐え、3年生の時にレギュラーの座を勝ち取った人が、レギュラーに選ばれなかった人に「お前の努力が足りなかった」などと成功できなかった人をなじるようなものです。
たとえ劣悪な環境から成功しようが、その劣悪な環境が正当化されるわけではない。
不快に感じるのは当然のことだと思いますよ。