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社会のコト

【提案】「親亡き後」に備えて

ひきこもり問題はついに「親亡き後」という最終段階まで到達し、最近では長期ひきこもりの末の「親子の餓死」「親子の殺人」などがニュースで見かけるようになりました。 このままいけば文字通り【生きていけない】ような深刻な事態で、もはや家庭内で対応できるレベルを遥かに超えており、今までにない新しい対応策も検討する必要があると思います。

そこで提案ですが、私たちの手で《【生活の場】と【仕事場】》を作るのはどうでしょうか? 助成金や出資金などで住居と仕事場を共同購入し、自分たちで運営しませんか? そうすれば「親亡き後」も皆で助け合って乗り越えられますし、仕事に関しても同じような過去を持った人たちばかりなので履歴書を心配する必要もありません。 地方は物件が安く広い土地が手に入りますし、廃校を利用してシェアオフィスにするのもいいと思います。

運営方法ですが【協同組合】方式がいいのではないかと思います。 日本で協同組合というと生協や農協など大きな組織のイメージですが、世界にはユニークで小規模な協同組合がたくさん存在し、世界中で約260万組織、組合員数は約10億人いるとされています。 協同組合は小売や農園以外にも、レストラン、出版社、劇場、保育所、発電所まであり様々です。 インドの「タラブックス」のように製本に至るまですべての工程を手作りで行う事業も面白いかと思います。(「タラブックス」https://tarabooks.jp

組合員は「生活の質」を向上させるために自分のやりたい事業に出資し、一人一票の議決権を持って経営に参画しながら、運営していきます。 組合員は「生産者」「消費者」「経営者」という3つの顔を持ちます。 組合員が生産した商品やサービスは自分たちで安く利用でき、しかも利益は組合員で分け合うので、利用すればするほどその分配当金がもらえる仕組みです。 ちなみに所得はスペインのモンドラゴン協同組合を例にとると平均給与730万円(内訳は年棒530万円+出資金の利子140万円(利率7.3%)+配当金60万円)。

「利益を追求しない事業は市場で生き残れないのではないか」と思われがちですが、むしろ利益を追求しない【原価経営】ゆえに価格競争力が高いです。 組合員は自分たちも利用する商品を作るので、「より安く高品質な商品」を求めるため剰余金で売値を安くしたり設備投資をしたりして品質を高めようとします。また不測の事態に備えて積み立てをしておくため、協同組合は不況に非常に強い体質を持っています。

今までの常識から考えると不思議な感じがしますが、利益を株主に還元する原理は株式会社と全く同じで、大きく異なる点は株主が【資本家】か【組合員】かの違いです。

株式会社は一株一票制のため、大株主が大きな議決権を持ち、多くの配当金を受け取ります。 ちなみに現在の日本の大企業は外国資本家が株式の大半を所有しているため、莫大な額の配当金が海外に流れています。 そのため日経平均株価がいくら上がっても、利益が日本の労働者に還元されなくなっています。 一方協同組合は、一人一票制なので利益が組合員に公平に分配できるように民主的に運営方針を決めることができます。 一人一人が経営者なので、要望や不満は自分たちの課題として解決していかなければなりませんが、その分やりがいはあると思います。

要約すれば株式会社は「なるべく得をする仕組み」、協同組合は「なるべく損をしない仕組み」と言えると思います。 協同組合は“One for all, all for one”(一人はみんなのために、みんなは一人のために)の「共助の精神」がベースとなっています。

日本語の「国」という言葉には、国家としての「国」と故郷としての「クニ」の2つの意味がありますが、今の時代は【何かあったらいつでも帰れる場所】としての「クニ」がないから、逃げ場がなく心も体もボロボロになるまで追い詰められる人が多いのではないでしょうか。 セーフティネットとしての「クニ」の存在はとても重要だと思います。 「クニ」が居心地良ければそのまま暮らしてもいいですし、都会で仕事をしたくなれば出て行ってもいいと思います。 その時は「何かあったらいつでも帰っておいで」と送り出し、もし帰って来れば暖かく迎えてあげればいいと思います。

日本は世界トップクラスの経済大国になりましたが、これ以上経済成長率が上がらないのは、ある意味もう成長を達成したからと言えるのではないでしょうか。 これ以上経済成長のためにあらゆるものを犠牲にしてボロボロになるのは本末転倒だと思います。 これからはモノではなく、【ヒト】を中心とした価値観が求められると思います。 競争より協力、排除より多様性を認める社会が求められているのではないでしょうか。

皆さんはどう思われますか? もし賛同者がいらっしゃれば、一緒に行動していきませんか? こちらは県の掲示板なので、当事者だけでなく行政の方や専門家の方、ジャーナリストの方もご覧になられていると思い、ここから新しい動きが生まれそうな期待を込めて提案してみました。 前向きで建設的な議論につながるように幅広い情報交換ができればと思います。

神奈川県 Yoshi(投稿日:2018年11月30日)

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6つのコメントがあります。

  1. 神奈川県 さすけ says:

    いいと思います。やはり当時者が、主導権を握らないと そう思います。

  2. 東京都 東上☆空木53/月東L26a says:

    「同感!」付かないね。

    わしと付き合いがある NEET 株式会社は、全員が同じ額を出資して取締役になっているので、一人一票。それで、一時期は百人超えたが、「俺の思っていたのと違う」ということで、数十人抜けた。一部のやる気のある人間が、何かやりたいといっても、他の奴が反対してできない、という状態になったので、発起人の若新 雄純(わかしん・ゆうじゅん)が判断することのできる制度に移行した。すでに、シェアハウスとか、やってる。

    >ちなみに現在の日本の大企業は外国資本家が株式の大半を
    >所有しているため、莫大な額の配当金が海外に流れています。

    ひきこもりだと、ヘイトスピーチが許されるのですか ?

    >そのため日経平均株価がいくら上がっても、
    >利益が日本の労働者に還元されなくなっています。

    わしは、父親の持っていた株を相続したので、年 3 万円弱の配当金を受け取っています。

  3. 千葉県 千葉の豚 says:

    とても素晴らしいと思います。

    引きこもりは勿論ですが、精神疾患や発達障害といった所謂何らかの理由で普通に働きにくい人達はまだまだ沢山居ます。
    そして企業側も勝手なイメージだけでその人自身をしっかり見ずに採用しないケースも沢山あると思います。
    多様性を認める社会でありながら、まだまだ個人のイメージで塗り固めてしまう事をどうにかしなければいけないのではと思っています。
    精神疾患者が身体障害者より給料が低い事もある意味物語っているのではないかと。
    中には悪い事業所もありますし。

    私は千葉県内在住ですが、千葉は本当に精神疾患に理解がないと言うか支援が本当に全くありません。

    8050問題があると言うのに、私も親亡き後の支援が全く考えられていない事にも危機感を感じています。
    兄弟が居たとしても兄弟も兄弟の暮らしがあるでしょうから頼るのは現実問題難しいはずです。
    中にはシングルの家庭で親の資産がゼロに等しい家庭だってあるはずです。
    家もシングルの家ですが、親が亡くなったら恐らく自分は生活保護になるのではと思っています。
    そして住まいが田舎だったら職業の選択肢の幅が狭まってしまいます。

    当事者としてこうして欲しいと思うのは、仮にスタッフを雇うなら、当事者との考え方の差がある人は雇わない事(これは支援事業所のスタッフを見て感じる事です)。
    家庭の事情で精神科に行けないでいるが(親の無理解)、高確率で精神疾患or発達障害だと思われる人、グレーゾーンの人も入れてくれる事(家がまさにそうですが手帳がないと駄目、診断書がないと駄目な所が多くて困っています)。
    社会経験が乏しい方に仕事を教える際には変に監視をしない事(それが苦痛な人も居ます)。
    本人が納得しない事は無理に社会ではこうだから、こうしないと就職出来ない等と決めつけない事。

    こういう所でしょうか…
    こういったら失礼かもしれませんが、私はまだまだ最近の支援の中にも『排除』という言葉を感じる気がします。
    ハローワークでも正直その言葉を感じます。

  4. 山口県 かさぺん says:

    賛成!と言いたいところだけど、他県だし関東も遠くていけないので、残念です。ひきこもりは互助、共助があれば楽に生きられる人は多いと思います。ひきこもりであることを打ち明けられる、受け入れてもらえる場所が少なすぎるのが、ひきこもりが悪化する原因だと考えています。どこだったか場所は失念しましたが、過疎地域のスーパーを株式会社にして住民全員が株を持って維持するというのをテレビで見たことがあります。あるいは、沖縄の商店でも同じようなことをやっているそうです。

    私も何とかならないかと思って考えてはいるのですが、どうしても行動に移すことが出来ませんでした。同じようなことを考えている人がいるというのは非常に勇気が湧いてきますね。一度は諦めた考えですが、再度検討してみようと思います。

  5. 神奈川県 くじらのママ says:

    私は、「npo法人くじらぐも」 と言います。私達は、子供健全育成、「人がその人らしく生きられる様」障害・不登校・非行・就労支援他あらゆる相談をお受けしています。又、生きて行く為のスキルアップトレーニングを心理療法を踏まえて行って来ています。初めてのご相談は、概ね30から場合に依っては35歳迄としていましたが、近年は、「40を・50歳を過ぎたひきこもりの子供が居るのですが」というご相談があとを絶たず、その皆さんが「役所にも、○○へも行ったが、」と大変ご苦労なさっています。行き場の無い方々。狭間で苦しむ人々も大切にと常々話し合っていますので、今は真剣に積極的に取り組んでいます。そして「ひきこもり親子の生活設計」という勉強会を開きます。未だ私達も手探り勉強中です。星さんはじめ意識の高い方々や支援する人、ご家族の方々に参加しご意見を頂きたく投稿します。詳しくはnpoくじらぐもorgを検索して下さい。皆様と知人の方々も是非ご参加下さいませ。初めての投稿で長長々と失礼しました。

  6. 神奈川県 座間付近 says:

    くじらのママさん 情報ありがとうございます。青少年センターの 出張相談とか 聞いたことありますが、40歳以上は、こういう学習会に出れなくて、生活援護課に、回されます。年齢制限が、あがる前に 青少年センターを利用できず 困窮してるのです。この世代が、すごく参ってます。何度も県内NPOに聞いても あなたは、生活支援課にとか、あなたは、何歳ですか で、はじかれました。勇気だして 連絡させてください。この問題は、年齢ではない。敬具

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