「ひきこもりたいのを我慢している大学生」さんが色々なアイデアを出し真剣に考えてくれ、嬉しい限りです。しかし、ご提案の中から感じたことを少し書かせてください。
投稿の中に「社会で生き抜くための力を育む」それに「ロールプレイなど体験型コミュニケーション力養成」とありましたが、実はこうした曖昧な「力」を育てるという目標作りが、ひきこもりを生む根底にあると考えています。
就活で使われる「人間力」「コミュニケーション力」って、一体何でしょうか?企業はそうした「力」がある人材を求めると言っているけれど、求職者はその「力」をどうやってアピールすればよいのでしょう?
何となく人の本質を見抜くかのような便利な言葉ですが、求職者も企業もどこまで突き詰めてこの言葉を使っているでしょうか。ある意味「根性」とか「気合い」といった、明確な意味を持たせない日本らしい言葉に思えます。
でも、こうした言葉が世の中に着実に蔓延していて、こうした「力」がないと社会で生きていけない、自分は人間として価値がないと思わせる空気ができあがっているような気がします。就活で連敗すると、まるで社会への参加証を持つ資格すらない気がしてしまう。
文字数も少なくなってきたので細かい提案はできませんが、ひきこもりを減らすための教育は、大学全入を見直し、仕事へ結びつくような専修、専門分野の裾野を広げていく方がよいと考えています。
千葉県 頭金900円