元々は「社会的ひきこもり状態の人」のことを指すものでしたが、これには「外出するにあたって不自由さがある」が含まれていた気がします。
いえ、含まれてはいません、と私は思います。だからこそ–『社会的』ひきこもり–だったはずです。他人との接触、とくに何らかの関係のある状態(会話をしなければならない関係)を維持できないことであって、かならずしも、家の外に出ることのできない人を指し示すとは、考えていませんでした。状態がひどくなれば必然的に、家の外に出られない状態になるでしょうが、それも他人との接触を引き起こさない(出歩いても自分を知っている近所の人に見かけられないなど)ならば外出できるなどを含むことはなんら不自然には思いません。
ここらへんは、私も経験しましたが、「本当の引きこもりは私だ。お前じゃない」論を巻き起こすだけであんまり有効なものではありません。程度の差があることをお互い認め合うことが重要だと思っています。
東京都 忘れた